本書は iPhone ゲームを開発する上でのゲームデザインと App Store での売り出し方について解説した書籍です
目次は下記のようになっています
- Preface
- Chapter 1: Starting the Game
- Chapter 2: Ergonomics
- Chapter 3: Gesture Games
- Chapter 4: Card and Board Games
- Chapter 5: Puzzles
- Chapter 6: Platformer
- Chapter 7: Adventure
- Chapter 8: Action Games
- Chapter 9: Games with Reality
前半はゲームをつくる前段階として注意すべき点について記述されています
ここで取り扱われている内容は iPhone ゲーム開発に限らず、他のプラットフォームでも役立つ内容だと思います
(iPhone 固有の注意点もしっかり書かれています)
ただ、扱っている範囲が広いため、やや物足りないものもあり、それらについては別の書籍にて補完していく必要があるかと思います
後半は、前半にて取り扱ったポイントをさらにゲームのジャンルごとに掘り下げています
各ジャンルにて、基本なアイディア(技術的なベース)を説明し、そこからどのように魅力的なゲームとなるようアイディアを広げるかを、いくつかのサンプルとなるアイディアをベースに解説しています
読んだ感想としては、アイディア出しから App Store へのリリースまでの長い行程を網羅的に書かれた良書でした
一点注意いただきたいのは、本書では実装(プログラミング)については扱われていないということです
そういった内容を期待される場合は別のゲーム開発に関する書籍(日本語の書籍も数多く存在します)を参考にされるのがいいかと思います
反対に、いくつかの書籍、チュートリアルを終えたが、いざゼロからゲーム開発を行おうとした際に何から手を付けていいのか詰まっている方の強力な後押しになるものと思います
ページ数はやや多いものの、イラストや画面イメージが多用されていることもあり、詰まることなく読み進めることができました
興味を持たれた方は、上記サイトから Chapter 04 がサンプルとしてダウンロードできますので、確認してみてはいかがでしょうか