2010年2月17日水曜日

NetBeans IDE 6.9 M1 リリース

NetBeans IDE 6.9 M1 がリリースされました
ダウンロードはコチラです
(なお、 M1 ですので不具合が多くあるかと思います。ご使用の際にはご注意ください)
正式版のリリース予定は2010年夏と予定されています

いつも通りのスプラッシュは以下のようになっています


6.9 で実装される予定となっている機能はコチラのリリース情報を参照ください
(詳細は Wiki を確認するとわかりやすいとおもいます)
いろいろと機能追加がありますが、大きな変更として、ビルドと起動(実行)に JDK 6 以上が必要になるという点があります
(6.8 までは JDK 5.0 以上でした)
その他の新機能について、機会があれば紹介したいと思います

2010年2月6日土曜日

NetBeans で Ivy を使う

NetBeans にて Ivy の利用をサポートしてくれるプラグイン、 IvyBeans の紹介です

複雑な依存関係をもつフレームワーク等を使うとき、 Maven を利用するとその煩わしさに悩まされることは少なくなります
NetBeans では 6.7 以降 Maven を標準でサポートしており、特に違和感なく Maven の強力な機能を活用できるかと思います

しかし、依存関係の解決だけで十分だったり、 ビルドツールとしては Ant を使いたい場合などは Ivy を使うことで対応できます
NetBeans では Ivy サポートプラグインである IvyBeans を使用することで、上記の Maven サポートに劣らず、Ivy の便利な機能がそのまま 利用可能になります

今回の紹介では Ivy そのものの使い方に関して詳しくは解説しておりませんので、必要な方は公式サイトをはじめ、その他のサイトを併せて参照ください
また、公式プラグインではありませんので、ご利用は自己責任にてお願い致します

まず、インストールですが、 IvyBeans のプロジェクトサイトより最新ファイル(2010/02/04 時点では ivybeans-1.1.zip )をダウンロードし、任意の場所に解凍します

次に NetBeans を起動し、上部メニューから「ツール > プラグイン」と選択、クリックします


プラグインウィンドウが表示されるので、「ダウンロード済み」タブを選択し、「プラグインの追加」ボタンをクリックします


先程解凍してできたファイルをすべて指定します


プラグインウィンドウに指定したファイルが追加されますので、「インストール」ボタンをクリックし、インストールを行います


以降はウィザードの指示に従ってインストール作業を進めてください
途中、未署名のためのウィンドウが出てきますので、「続行」ボタンをクリックしてください


インストールが完了したら、実際に使用してみます
まず、適当な Java のプロジェクトを作成します
(今回の例では、Java Web アプリケーションを作成しています)
作成したプロジェクトを右クリックし、表示されたメニューをより「プロパティー」をクリックします


プロジェクトプロパティーウィンドウが表示されます
新たに「 Ivy 」の項目が追加されていますので、それをクリックします


Ivy の設定項目画面から「Enable Ivy」チェックボックスをチェックし、「了解」ボタンをクリックします


プロジェクトの再スキャン後、 Ivy 関連のフォルダが追加されます


「 Ivy Libraries」 には Ivy にて管理されているライブラリ群、「 Ivy Files 」には Ivy の設定ファイル(デフォルトでは" ivy.xml ")が管理されています

Ivy にてライブラリ管理をするには、従来通りの設定ファイル(" ivy.xml ")を直接編集して設定する方法と GUI を使用して設定する方法があります
まずは、 GUI を使用した方法について説明します
プロジェクト中より「 Ivy Libraries 」を右クリックし、表示されたメニューより「 Add Library 」をクリックします


Add Library ウィンドウが表示されます


「org」に所属、グループIDを記述することで、以降の項目はそれに属する値が補完されます


入力後、「OK」ボタンをクリックすると、内容は設定ファイル(" ivy.xml ")に反映されます

次に直接設定ファイル(" ivy.xml ")に記述する場合は「 Ivy Files 」を展開し、表示されるファイルをダブルクリックします


エディタウィンドウにファイルが開き、内容を直接編集することができます
設定ファイルエディタでも入力内容は補完してくれます


設定ファイルへの設定完了後は、プロジェクト構築時に依存関係を自動的に解決し、不足しているライブラリをダウンロードしてくれます
また、「 Ivy Libraries 」を右クリックし、表示されたメニューより「 Force Resolve 」をクリックすることで、手動実行も可能です


ライブラリを依存関係より削除、または除外する場合は「 Ivy Libraries 」を展開し、表示されるライブラリを右クリックし、表示されたメニューより「 Remove Library 」をクリックします


依存するライブラリとして追加されたものは削除、依存関係として自動的に追加されたものは除外するよう、設定ファイル( "ivy.xml" )に反映されます

以上が IvyBeans の機能紹介となります
Ivy 使いの方、 NetBeans の標準プロジェクトで依存関係の解決に辟易されている方は一度お試し頂ければと思います

2010年2月3日水曜日

Project Kenai にホスティングされているプロジェクトについて

Project Kenai (kenai.com) にプロジェクトをホスティングされている方(プロジェクトオーナ)宛に、移行のメールが届いているかと思います
60日後(2010/4/2)にはサービスが終了するため、残っているプロジェクトは削除されるそうです
代替のサービス案については、コチラのフォーラムを参考にされてはと思います
移行方法(案)もメールにありますが、 Issue Tracker やフォーラムの内容に関しては自力で移行するしかないようです

とても良いサービスだけに、終了することはとても残念です
自分も2プロジェクト置いてありますので、どこか代替のサービスを探して、移行したいと思います
(Mercurial が使用可能で、良いサービスがあれば、ご教示頂ければと思います)

[2010/02/08 追記]
2/6 (日本時間)に、 Project Kenai のサービスが java.net との統合に向けて調整中であるとのメールがありました
今月末には詳細が明らかになるとのことですので、詳しい内容がわかりましたら、ここでも紹介できたらと思います