2009年12月13日日曜日

NetBeans IDE 6.9 について

先日、 6.8 が出たばかりですが、 6.9 の新機能案についてです

Web 周りのみですが、コチラにいくつか書かれています
※以降はあくまで案であり、実現されないもの、次バージョンに見送られるものがあるかと思いますので、ご注意ください

一番項目数が多いのが CSS/HTML/JavaScript 関連の新機能・機能追加案です
要望の多い HTML5 や CSS3 のサポートなどを中心に改善されていくかと思われます

また、(活発な PHP サポートグループのブログにもありましたが) NetBeans と Firefox (firebug) との統合、 "Web Profile part of JEE" の "Cloud/virtual image deployment" 、 "Oracle components (ADF)" や "Groovy and Grails" の "AppEngine, GWT plugins support" など興味深い項目が並んでいます

個人的には "Terminal emulator" に期待しており、何かとターミナルを立ち上げることが多いので、 NetBeans 側でできればと思っています
(この機能、結構前から NetBeans のソースコードにはそれらしい名前 ("lib.terminalemulator") があったので、ずっと期待して待っていました)

リリーススケジュールなどもまだ発表されていませんが(09年12月13日現在)、毎回マイナーバージョンアップらしからぬ盛りだくさんの機能が追加されますので、次回も Java EE 6 サポートのブラッシュアップのみといったことにはならないように思います
(そして、 API 周りも大幅に手が入るんだろうなと)

その他、新機能に関してご要望等がありましたら、メーリングリストに投げて頂ければと思います

2009年12月12日土曜日

NetBeans IDE 6.8 リリース

NetBeans 6.8 が正式リリースされました
Glassfish v3 リリースとの調整のため、スケジュールの遅れが懸念されていましたが、無事リリースされ、良かったです
(というわけで、 Glassfish v3 も無事リリースされております)
ダウンロードはコチラです

いつも通りのスプラッシュは以下のようになっています

RC2 とはまた大きく違い、 6.8 が大きく描かれたものとなっています

新機能について、今後のエントリで紹介できたらと思います
(6.7 リリースのときもそう書きながら、ほとんど書けてませんでしたが…)

2009年12月6日日曜日

Universal Chardet Support For NetBeans 0.1 リリース

NetBeans IDE にて文字コード指定してファイルを開くプラグインを作ってみました
ベースは contribe の Encoding プラグインになります
Project Kenai にて公開しています

主な機能は以下の通りです。
・自動判定した文字コードでのファイルオープン
(判定には、Mozilla の文字コード検出ライブラリを Java へポートした、 juniversalchardet を使用しています)
・指定文字コードでのファイルオープン
・指定文字コード、改行コードでのファイル保存

使用方法の説明は以下となります
(使用は、あくまで自己責任でお願い致します)

まず、NetBeans IDE へプラグインのインストールを行います
メニューより「ツール > プラグイン」と選択、プラグインウィンドウが表示されたら、「設定」タブをクリックします


ウィンドウ内の「追加」ボタンをクリックし、「名前」に "Universal Chardet Support For NetBeans" 、「URL」に "http://kenai.com/projects/nbchardet/downloads/download/Latest_NetBeans671/updates.xml" と入力します
(「名前」は任意の名称で構いません)


了解」ボタンをクリックし、設定を追加後、「使用可能なプラグイン」タブをクリックし、ウィンドウ内の「カタログを再読み込み」をクリックします
再読み込み後、「検索」の入力フォームに「chardet」と入力すると、追加したプラグインが表示されます


チェックボックスをチェックし、「インストール」ボタンをクリックします
以降はインストールウィザードの指示に従い、インストールを行ってください

次に使い方についてですが、ファイルを開く場合はメニューより「ファイル > 文字コードを指定してファイルを開く ...」と選択します


ファイル選択ダイアログが表示されますので、文字コードのリストボックスから「自動検出」、または希望の文字コードを指定して「開く」ボタンをクリックするとファイルが開きます。


ファイルを保存する場合はメニューより「ファイル > 文字コードを指定してファイルを保存 ...」と選択します


ファイル選択ダイアログが表示されますので、ファイルを開く場合と同様に、文字コードと改行コードより希望の設定を選択してください。


ファイルを開く際に改行コードを指定できないのは、現在の NetBeans の仕様となっています

以上が、 "Universal Chardet Support For NetBeans" の使用方法となります
何かお気づきの点や要望がありましたら、ご報告頂けたらと思います

2009年12月5日土曜日

NetBeans IDE 6.8 RC2 リリース

先日、 RC1 の公開をお知らせしましたが、 早くも NetBeans IDE 6.8 RC2 がリリースされました
ダウンロードはコチラです

いつも通りのスプラッシュは以下のようになっています


ML の大野さんからメールにもありましたが、GlassFish v3 のリリースにあわせるため、予定していた 12月10日のリリースが数日遅れるかもしれないとのことです
今回は Java EE 6 サポートという大きな機能追加も含め、盛りだくさんな変更が行われていますので、リリース前にいろいろと試してみては如何でしょうか
(個人的には、 6.8 はほとんど触れていないのですが…)

2009年11月30日月曜日

NetBeans Podcast #51 が公開されました

NetBeans Podcast #51 が公開されています
詳細はコチラ

メインとなるトピックはリリース間近の 6.8 についてです
その他にも面白いトピックが取り扱われていますので、ご興味がある方はぜひ聞いてみてください

2009年11月28日土曜日

NetBeans IDE 6.8 RC1 リリース

NetBeans IDE 6.8 RC1 がリリースされました
ダウンロードはコチラです

いつも通りのスプラッシュは以下のようになっています
(青が主体のデザインになりました)


6.8 リリースのための Community Acceptance survey も始まっています
アカウントが必要ですが、ぜひ参加してみてください
(サイト移行後、パスワード変更していない人はまずパスワード変更が必要ですので、注意してください)

2009年10月30日金曜日

Scala 2.7.7.final リリース

Scala の最新版 2.7.7 がリリースされました
Macports にも反映されています
(Macports は 2.7.6 を飛び越してのリリースです)
更新完了後にバージョン確認はこんな感じです
$ scala -version
Scala code runner version 2.7.7.final -- Copyright 2002-2009, LAMP/EPFL

2009年10月24日土曜日

NetBeans IDE 6.8 Beta リリース

NetBeans IDE 6.8 Beta がリリースされました
ダウンロードはコチラです

先日、延期となった Beta 版のリリースです
いつも通りのスプラッシュは以下のようになっています
(M2とデザイン的にはかわらないのですが…)


NetBeans 6.8 ユーザーテストも行っていますので、ご参加頂ければと思います。
参加の方法はコチラになります。

2009年10月15日木曜日

NetBeans IDE 6.8 M2 リリース

随分書くのがおそくなりましたが、NetBeans IDE 6.8 M2 がリリースされました
ダウンロードはコチラです

当初の予定では Beta リリースでしたが、クリティカルなバグがあったようで、 M2でのリリースとなったようです
(詳細はコチラをご覧ください)
Beta は今月下旬のリリースへと変更になり、最終リリースも12月の予定へと変更されています

では、いつも通りのスプラッシュは以下のようになっています
(かなり暗めのイメージになりました)



NetBeans 6.8 ユーザーテストも始まりましたので、ご参加頂ければと思います。
参加の方法はコチラになります。

[10月30日追記]
M2リリースはクリティカルなバグが原因ではないとのことでしたので、訂正します

2009年9月19日土曜日

H2 Database Engine Support For NetBeans 0.1 リリース

NetBeans IDE から、 H2 Database Engine を制御するプラグインを作ってみました
Project Kenai にて公開しています
Wiki などの整備は不十分ですが、今後充実したいと思います

これに関して、下記 Issue への投票、ご協力をお願いできればと思っています
("H2 Database Engine Support" をより使いやすく、また他の DB 用プラグインでも改善が必要とされる問題です)
問題の詳細は、つづく使用方法内にて書いていますので、ご賛同頂ける方はぜひ投票をお願い致します

#44119 - Hardcoded Database URL's in DriverListUtil.java

使用方法の説明は以下となります
(使用は、あくまで自己責任でお願い致します)

まず、" H2 Database Engine " の公式サイト(日本語)から H2 Database Engine をダウンロードし、使用している環境にインストールしてください
(プラグインには同梱されていません)

次に、NetBeans IDE へプラグインのインストールを行います
メニューより「ツール > プラグイン」と選択、プラグインウィンドウが表示されたら、「設定」タブをクリックします

ウィンドウ内の「追加」ボタンをクリックし、「名前」に "H2 Database Engine Support" 、「URL」に "http://kenai.com/projects/nbh2/downloads/download/Latest_NetBeans671/updates.xml" と入力します
(「名前」は任意の名称で構いません)

「了解」ボタンをクリックし、設定を追加後、「使用可能なプラグイン」タブをクリックし、ウィンドウ内の「カタログを再読み込み」をクリックします
再読み込み後、「検索」の入力フォームに「h2」と入力すると、追加したプラグインが表示されます

チェックボックスをチェックし、「インストール」ボタンをクリックします
以降はインストールウィザードの指示に従い、インストールを行ってください

インストールが正常に終了したら、"Ctrl + 5(Mac は Command + 5)" を押し、「サービス」ウィンドウを表示します
(タブをクリックして表示しても構いません)
データベースの項目をクリックし、ツリーを展開すると、 "H2 Database Engine" アイコンが追加されるのが確認できると思います


次に設定を行います
追加された、 "H2 Database Engine" のアイコンを右クリックし、表示されるメニューから「Properties...」をクリックします


プロパティ設定ウィンドウが表示されるので、各項目を入力します

「H2 Installation」 には H2 Database Engine のインストール先(ルートフォルダ)を設定してください
「Database Location」はデータファイルを保存する任意の場所を設定してください
(今回は H2 Database Engine インストールディレクトリ内に "data" というフォルダを作成し、そこを指定しました)
「TCP Port」は特に問題なければ、デフォルト値のままとします
(変更した場合は、以降の TCP ポートに関する記述は適時読み替えてください)

項目を入力後、「OK」ボタンをクリックします

再度、"H2 Database Engine" のアイコンを右クリック、表示されるメニューから「Start Server」をクリックし、H2 Database Engine Server を起動します


次に、起動したサーバに接続します
"ドライバ" フォルダアイコンをクリック、展開して、その中から "H2 Database Engine" を選択します
右クリックし、表示されるメニューより、「接続...」をクリックします


「データベースの新規接続」ウィンドウが表示されるので、各項目を入力します
今回の例では、 H2 Database Engine の初期ユーザー "sa"(パスワードなし)を使用します
JDBC URL は下記書式に従って入力してください
jdbc:h2:tcp://localhost:<ポート番号>/<データファイル名>

"ポート番号" は設定画面にて設定したもの、"データファイル名" は作成されるデータファイル名(任意の値で構いません)となります
(データファイルは、設定画面の 「Database Location」 にて設定したフォルダ以下に作成されます)
今回の例では、 "jdbc:h2:tcp://localhost:9101/test" としています


当エントリ最初に書いた、 Issue に関するのはこの箇所になります
Java DB(Derby) などを使用した場合、 JDBC URL の入力書式が事前に表示されていますが、今回のケースではブランクとなります
これは、 データベースの書式設定が各 DB 実装側ではなく、 NetBeans 内部でハードコーディングされているためです
(簡単に言うと、条件文で、各ドライバ名に対し、書式を設定しています。そのため、内部の条件文にないドライバ名が登録された場合、(今回のケースのように)書式表示がされません)

入力値にて正常に接続できた場合、スキーマ選択画面となりますので、任意のスキーマを選択してください
(今回の例では、 "INFOMATION_SCHEMA" を選択しています)

選択後、「OK」ボタンをクリックします

「サービス」ウィンドウ内に接続情報が追加されます


以降は、MySQL や Java DB(Derby) などの操作と同様に、 H2 Database Engine に対して操作することができます
(それらの操作に関しましては、関連するドキュメント等を参照ください)

以上が、 "H2 Database Engine Support For NetBeans" の使用方法となります
何かお気づきの点や要望がありましたら、報告頂けたらと思います

2009年8月30日日曜日

NetBeans 6.7.1 で PHPUnit テストを試す

NetBeans 6.7 で新たにサポートされた PHPUnit の使用方法を紹介します
元ネタはコチラです

以降は、 PHP、およびPHPUnit が既にご使用の環境で設定済みであることを前提としています
MAMP を使用した PHP 実行環境の設定方法はコチラ、MAMP 環境下での PHPUnit の設定方法はコチラを参照ください

NetBeans から PHPUnit を使用するには、まず「オプション」画面にて phpunit コマンドへのパスを設定します
「オプション」画面の「PHP」タブをクリックし、 PHP の設定画面を表示します

画面内の "単体スクリプト" 、 "PHPUnit スクリプト" に phpunit コマンドへのパスを設定します
(例では "/Applications/MAMP/bin/php5/bin/phpunit.php" としていますが、各自の環境に合わせてください)

NetBeans の環境設定は以上です

次に、 PHPUnit にて単体テストの生成する対象となるプログラムを書きます
まず、"Calculator" という名前の "PHP アプリケーション" プロジェクトを作ります
そのプロジェクトの中に、 "Calculator.php" という名前の "PHPクラス" ファイルを生成します
中身は以下のようになります
<?php
class Calculator {
public function add($a, $b) {
return $a + $b;
}
?>

上記のソースコードにコメントブロックとテストケースを追加します
追加した結果は以下のようになります
<?php
class Calculator {
/**
* @assert (0, 0) == 0
* @assert (0, 1) == 1
* @assert (1, 0) == 1
* @assert (1, 1) == 2
* @assert (1, 2) == 4
*/
public function add($a, $b) {
return $a + $b;
}
}
?>

「ファイル」ウィンドウを開き、テストケース用ディレクトリを作成します
プロジェクトのルートディレクトリを右クリックし、表示されたメニューより「新規 > フォルダ...」を選択します

「新規フォルダ」ウィンドウにて、任意のフォルダ名を付け、「完了」ボタンをクリックします
(ここでは例として、"tests" と設定しています)

次に「プロジェクト」ウィンドウ内の、 "Calculator.php" を右クリックします


表示されたメニューより、 「ツール > PHPUnit テストを作成」 を選択すると、テストファイルを置くディレクトリを選択するウィンドウが表示されます

「参照...」ボタンをクリックし、先ほど作成したディレクトリを設定します

選択後、「了解」ボタンをクリックします

phpunit コマンドが実行され、プロジェクト内に記述されているテストケースをもとに、テストファイルが生成されます


「プロジェクト」ウィンドウより、"Calculator.php" ファイルを右クリックし、表示されるメニューより「テスト」を実行します
(または、生成されたテストファイル ("CalculatorTest.php") を「実行」しても同じ動作となります)

実行後、「テスト結果」ウィンドウが開き、テストの結果が表示されます

先に記述したテストケースの下記行に誤りがあるため、テスト結果は1件、エラーとなっています
@assert (1, 2) == 4 //正しくは "3" となります

以下のようにテストファイルを修正して再実行すると、テストケースはすべて成功します
    /**
* Generated from @assert (1, 2) == 3.
*/
public function testAdd5()
{
$this->assertEquals(
3,
$this->object->add(1, 2)
);
}


以上が、PHPUnit の簡単な使用方法となります
次回は、この PHPUnit を使ったコードカバレッジの方法を紹介したいと思います

2009年8月29日土曜日

NetBeans 6.7.1 on Snow Leopard

Mac OS X 10.6 (Snow Leopard) で NetBeans 6.7.1 動作検証しました
(Snow Leopard、ハズレメディアだったので、交換でした)



動作は軽快です
OS のアップグレードによる致命的な不具合はないようですが、何かありましたら、報告したいと思います

2009年8月5日水曜日

MAMP で PHPUnit を使う

NetBeans 6.7 で新たにサポートされた PHPUnit を使用するため、MAMP 環境に PHPUnit をインストールする方法を紹介します
元ネタはコチラ
なお、以降のやり方は次期メジャーリリースとなる、 PHPUnit 4.x(2010年リリース予定)では使えませんので、ご注意ください

以降は MAMP がインストールされていることを前提に進めます
未インストールの方は、コチラを参照し、準備してください
(以降、インストール先はデフォルトの "/Applications/MAMP" として説明します)

まず、最新安定版の PHPUnit をコチラからダウンロードします
09/08/05 時点では 3.3.17 が最新バージョンですので、以降の説明はこのバージョンにて行います
(使用するバージョンに応じ、適時読み替えてください)

任意の場所へダウンロード後、そのファイルを解凍してください
解凍後のフォルダに含まれる、 "PHPUnit" フォルダを "/Applications/MAMP/bin/PHP5/lib/php" 以下へコピーしてください
また、上記 "PHPUnit" フォルダと同じ階層にある "phpunit.php" を "/Applications/MAMP/bin/PHP5/bin" 以下にコピーします
(上記バージョンでは "PHPUnit-3.3.17/PHPUnit-3.3.17" 以下になります)

コピーしたフォルダ内の "PHPUnit/Util/Fileloader.php" を編集します
このファイル内の
@php_bin@
をすべて
/Applications/MAMP/bin/php5/bin/php
へ置換します

次に、コピーした "phpunit.php" を編集します
ファイル1行目の
#!/usr/bin/env php
#!/Applications/MAMP/bin/php5/bin/php
へ変更します
また、 "PHPUnit/Util/Fileloader.php" と同様に、
@php_bin@
をすべて
/Applications/MAMP/bin/php5/bin/php
へ置換します

以上で PHPUnit のインストールは完了です
なお、今回は MAMP 環境内にインストールしていますが、ターミナルなどのコマンドライン上からも実行したい場合は "/Applications/MAMP/bin/php5/bin" 以下ではなく、 "/usr/local/bin" などに "phpunit.php" コピーし、実行権限を設定することで利用可能になります
次回は NetBeans 6.7 上での PHPUnit の利用方法を紹介したいと思います

2009年8月4日火曜日

NetBeans IDE 6.8 M1 リリース

NetBeans IDE 6.8 M1 がリリースされました
ダウンロードはコチラです
また、M1 での新機能(候補)一覧はコチラになります

いつも通りのスプラッシュは以下のようになっています
(まだ、6.7 と変わりはないですが…)


今回の目玉は、やはり Java Enterprise Edition v6 のサポートかと思います
(同梱の Glassfish も GlassFish v3 b57 のみと Java EE 6 を意識した構成になっています)
また、 PHP のフレームワークである、 Symfony のサポートも追加されています

まだ、 M1 なので実際の開発には使えないかと思いますが、上記機能に興味がある方はぜひお試しください

2009年8月1日土曜日

NetBeans Podcast が帰ってきました

担当者不在のため、8ヶ月ほど停滞していた、NetBeans Podcast が帰ってきました
最新の #50 はコチラになります

かなりコアな話(特に NetBeans Puzzler のネタは使えるものばかりで、本ブログでも紹介させてもらっています)が聞けて、おもしろいかと思います

英語ですが、聞き取りやすく、また基本的に NetBeans の機能紹介等なので、聞き覚えのある単語から内容は類推できるかと思います

まだ聞いたことないよという人は、ぜひ聞いてみてください

2009年7月13日月曜日

モジュール開発チュートリアル追加

元ネタはコチラです

プラグイン(モジュール)開発に関するチュートリアルが追加されました

NetBeans Project Type Module Tutorial
NetBeans Ant-Based Project Type Module Tutorial

なお、上記チュートリアルは、NetBeans 6.7 から追加されたアノテーションを使っていますので、開発は 6.7 以降を対象としています
(今まで DI のために、layer.xml や META-INF/services を使用していたのですが、今後アノテーションでの置き換えが進むかと思います)

プロジェクトのモジュールに関するチュートリアルがなかったので、今回の追加はうれしい限りです
6.5 以降チュートリアル(ドキュメント)の充実が進み、プラグインの開発がしやすい環境となりました
NetBeans + Project Kenai でモジュール開発、公開をしてみては如何でしょうか?

2009年7月1日水曜日

NetBeans IDE で Google App Engine for Java (4)

NetBeans での Google App Engine for Java(以下、GAEj) 用アプリケーションの開発についての4回目です
今回は GAEj 用プラグインの設定、使用についてを紹介致します

プラグインを使用しない場合については、以下を参照ください

NetBeans IDE で Google App Engine for Java (1)
NetBeans IDE で Google App Engine for Java (2)

また、インストールについては以下を参照ください

NetBeans IDE で Google App Engine for Java (3)

なお、プラグインにつきましては、現在開発中であること、また公式のものではありませんので、利用の際は自己責任にてお願い致します
また、今後主要機能も含め変更がある可能性もあり、記述内容と異なる可能性がありますので、ご注意ください

インストールが完了しましたので、次にサーバを登録します
(サーバー登録が App Engine SDK までのパス設定を兼ねます)

「サービス」タブをクリックし、「サーバー」ツリーを右クリックします


表示されたメニューから「サーバーを追加...」を選択し、「サーバーインスタンスを追加」ウィンドウを表示します

サーバーのリストから「Google App Engine」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします

次に SDK インストール先を指定し、「次へ」ボタンをクリックします


最後に HTTP ポートと デバッグ用のポートを設定し、「完了」ボタンをクリックします
(今回はデフォルト値のままで設定しています)


設定が完了すると、サーバーツリー内に Google App Engine 用の DevServer が表示されます


以上で、プラグインの設定ができましたので、実際にプロジェクトを作ってみます
メニューより「ファイル > 新規プロジェクト...」と選択し、「新規プロジェクト」ウィンドウを開きます
「カテゴリ」から「Java Web」、「プロジェクト」から「Web アプリケーション」を選択し、通常の Web アプリケーションとしてアプリケーションが可能になります
※このときに、「サーバー」に「Google App Engine」を選択します


今回は、プラグインを使用しなかった場合と同様にサンプルの GuestBook を使用してみます
「カテゴリ」から「サンプル > Google App Engine」、「プロジェクト」から「Google App Engine」を選択します


次にプロジェクトを生成する場所を決めます
(このとき、プロジェクト名は変更できないようです)


プロジェクトが作成できたら、右クリックにて表示されるメニューから「実行」を選択します


選択後、ビルド、サーバーの起動が行われ、ブラウザに GuestBook アプリケーションが表示されます


デバッグについては同様に、メニューから「デバッグ」を選択します
プラグインを使用しなかった場合と異なり、今回はアタッチすることなく(通常の Java Web アプリケーション開発と同様)デバッグすることが可能です

最後に、GAEj のアップロードですが、プロジェクト右クリック時のメニューには存在するのですが、まだ未実装のようで、実行してもエラーとなります
(アプリケーション ID がないためのエラーのようですが、確認する限りはそれを設定する箇所がないようです)


以上のように、プラグインを使用しなかった場合と比較すると、 Java Web アプリケーション開発にて提供される機能がそのまま活用できるという大きな魅力があります
しかし、肝心のアップロード機能や、Google App Engine で使用可能な クラス(ホワイトリスト)以外のクラスを使用した場合の警告など、その他の IDE のプラグインにて実現されている機能はまだ未実装です

まだまだ荒削りな部分も多く、また内部のコードも混沌としているのですが、今後が楽しみなプロジェクトではあると思います
(現時点ではまだ、とても本家プラグインや IntelliJ IDEA のそれの足下にも及んでいませんので、乗り換えはおすすめできませんが…)

2009年6月30日火曜日

NetBeans IDE 6.7 リリース

NetBeans IDE 6.7 がリリースされました
ダウンロードはコチラです
ダウンロードできるパッケージは日本語を含む、マルチリンガル版となっています

いつも通りのスプラッシュは以下のようになっています


6.7 の新機能紹介、まだ1回しかやっていませんので、今後書いていきたいと思います
(Maven、Hudson、Kenai、PHPUnit(とカバレッジ) サポートぐらいは書く予定)
不具合等お気づきの点がありましたら、MLまで宜しくお願い致します

2009年6月29日月曜日

NetBeans IDE で Google App Engine for Java (3)

NetBeans での Google App Engine for Java(以下、GAEj) 用アプリケーションの開発についての3回目です
今回は GAEj 用プラグインについてを紹介致します
(Geertjan に先に紹介されてしまいましたが…)
無駄に長くなりそうなので、今回はインストール編です

プラグインを使用しない場合については、以下を参照ください

NetBeans IDE で Google App Engine for Java (1)
NetBeans IDE で Google App Engine for Java (2)

なお、プラグインにつきましては、現在開発中であること、また公式のものではありませんので、利用の際は自己責任にてお願い致します
また、今後主要機能も含め変更がある可能性もあり、記述内容と異なる可能性がありますので、ご注意ください

本プラグインは Project Kenai という、 Sun のプロジェクトホスティングプラットフォームにて開発されており、リリースパッケージはまだ公開されていないため、ソースコードをダウンロードし、ビルドする必要があります]

NetBeans 6.7 の Kenai サポートを利用し、ソースコードをダウンロードします
(ログインを求められますが、ログインしなくてもダウンロードは可能です)
メニューより、「チーム > Kenai > Kenai からソースを取得...」を選択します


「Kenai からソースを取得」ウィンドウが表示されるので、「Kenai リポジトリ」の「参照...」ボタンをクリックします


「Kenai プロジェクトを開く」ウィンドウが表示されるので、「検索」入力フィールドに "google appengine" と入力し、「検索」ボタンをクリックします

画面中央に検索結果リストが表示されるので、その中から「NetBeans support for Google App Engine」を選択し、「了解」ボタンをクリックします

「ローカルフォルダ」にダウンロード先のフォルダを入力し、「Kenai から取得」ボタンをクリックします


ソースコードのダウンロード(チェックアウト)が終わると、以下のダイアログが表示されるので「プロジェクトを開く...」をクリックします


つづいて、「開いてるプロジェクト」ウィンドウが開くので、プロジェクトを選択し、「開く」ボタンをクリックします


「プロジェクト」タブに開いたプロジェクトが表示されるので、それを右クリックし、表示されるメニューから「NBM を作成」を選択します


メニューより「ツール > プラグイン」を選択すると、「プラグイン」ウィンドウが表示されるので、「ダウンロード済み」タブをクリックします

ウィンドウ左上の「プラグインの追加...」ボタンをクリックします

ファイル選択ダイアログにて、プロジェクトフォルダ内の "build/updates" フォルダ以下へ移動し、 NBM ファイル(*.nbm)を選択します


5つのモジュールが選択された状態になったら、「インストール」ボタンをクリックします


未署名のプラグインですので、途中警告がでますが、「はい」をクリックします


以下のように正常に完了したメッセージが表示されるので、「完了」ボタンをクリックします


インストールが完了後、「サーバー」タブを開くと、Google App Engine のアイコンが表示されているのを確認してください
【06/30 訂正】
インストール直後にはアイコンは表示されません
(サーバの登録は次回書きます)

以上で、インストールは完了になります
次回は設定と実際の使用について書きたいと思います