2008年9月18日木曜日

Mac OS X での PHP 開発環境(MAMP編)

Mac OS X Leopard(10.5.x)では標準でApacheやPHPの環境はそろっているのですが、動作させるまでの設定が面倒です
Apache、PHPなどの細かいバージョンの指定がなければ、MAMPというアプリケーションを使用するのが簡単かと思います
MAMPはApache、MySQL、PHPの同梱パッケージで、インストール後はすぐにそれらを使用することができます

コチラより最新のパッケージをダウンロードしてインストールします
(08/09/18現在では1.7.2)
なお、ダウンロードしたパッケージには有料版であるProも含まれていますが、今回は無料版のMAMPを使用しています


続いてNetBeansのデバッガ機能を使用するため、PHPのデバッグモジュールのxdebugをインストールします
インストールにはKomodo Remote Debugging Packagesを利用します
(もちろん、本家からソースコードをダウンロード、ビルドして利用することもできます)
使用環境に併せた最新バージョンのPHP Remote Debuggingをダウンロードします
ダウンロード後、パッケージを解凍すると、PHPの各バージョンに対応したモジュールが展開されます

今回利用するMAMPにはPHP4.4.8/5.2.6が含まれていますので、使用するバージョンに併せて4.4、または5.2フォルダにある"xdebug.so"をコピーしてください
(以降、PHP5.2.6と対応する5.2用のxdebugにて説明します.PHP4を利用する際は適時に読み替えてください)
コピーしたファイルを"/Applications/MAMP/bin/php5/lib/php/extensions/no-debug-non-zts-20050922/"以下に置きます

次に"/Applications/MAMP/conf/php5"以下の"php.ini"を編集します
以下の設定をファイルに追加してください
(設定は必要に応じて変更してください)
[xdebug]
zend_extension = /Applications/MAMP/bin/php5/lib/php/extensions/no-debug-non-zts-20050922/xdebug.so
xdebug.remote_enable = On
xdebug.remote_handler = dbgp
xdebug.remote_mode = req
xdebug.remote_host = 127.0.0.1
xdebug.remote_port = 9000
xdebug.idekey =
xdebug.profiler_enable = On
xdebug.profiler_output_dir = "/Applications/MAMP/tmp/xdebug/"


設定後、MAMPアイコンをダブルクリックし、起動します
表示されたMAMP管理ウィンドウの「環境設定」ボタンをクリックします
「PHP」タブをクリックし、「機能拡張」にある「Zend Optimizer」のチェックをはずします
(Zend Optimizerが有効な場合、デバッグが正常に動きません)
その他、ポート番号やドキュメントルートなどは必要に応じ、変更してください
(今回の説明ではデフォルトのままで使用しています)

「サーバを停止」、「サーバを起動」とクリックし、サーバを再起動したのち、「スタートページを開く」ボタンをクリックしてブラウザを開きます
画面上部のメニューより「phpinfo」のメニューをクリックし、各種設定を確認します
また、ページ後半に"xdebug"の項目があることを確認してください
(ブラウザの検索ウィンドウにて"xdebug"と入力して探すと簡単に見つけられると思います)
"xdebug"の項目がない場合は正常にインストールできていません
インストール先や上記設定の確認を行ってください

以上でPHPに関する設定は完了です
デフォルトの設定でドキュメントルートは"/Applications/MAMP/htdocs"となっていますので、テストとして以下の内容でindex.phpを作成します
<?="Hello PHP!"?>

"http://localhost:8888/"をブラウザで開くと、以下の画面が表示されるかとおもいます


今後開発を行う場合、このドキュメントルートにファイルを配備します
環境の準備ができましたので、次回は NetBeans の PHP サポートを利用した開発を紹介したいと思います

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