2008年12月31日水曜日

2009年 NetBeans 大予想

2009年の NetBeans ですが、08年12月31現在、NetBeans 7.0 が09年06月にリリースされる予定になっています
それに先駆け、7.0M1が 08年12月17日にリリースされています(日本語化 Zip ファイルも併せてリリースされています)

新機能に関しての詳しい発表はまだないですが、NetBeans 6.5 リリース時に同時公開された NetBeans IDE for Python Early Access 版が正式版としてリリースされるのではと思われます
あとは JavaOne 2009 で正式リリースが発表される予定の Java EE 6 、そのサポートも追加されるのではと思います
(標準 API サポートの早さは NetBeans の特徴のひとつですし…)
またその他の機能に関しては、Maven ベースプロジェクトの標準サポート、JavaScript 1.7 のサポート、Ruby on Rails のリモートデバッグなどが挙げられています(詳細はコチラを参照ください)
個人的には Groovy 、 JavaFX サポートの強化、Scala サポートの正式リリースに期待しています
(大予想としながら、全然大胆な予想ができていませんが…)

08年はいろんな方にお世話になり、多くのことを勉強させて頂いた年となりました
09年は勉強させて頂いたことが生かせる年となるようがんばりたいと思います

2009年も宜しくお願い致します

2008年12月17日水曜日

コード補完時のドキュメントウィンドウの位置を変更する

NetBeans Podcast から拾ってきた小ネタです

コード補完時に表示されるドキュメントですが、通常は補完ウィンドウの上、または下に表示されます
(余白が大きいほう)


オプションの「エディタ > 一般」にある「完了の横にドキュメントを表示」をクリックします
(図内赤線部)


コード補完時に表示されるドキュメントですが、通常は補完ウィンドウの右、または左に表示されます
(余白が大きいほう)


上記「完了の横にドキュメントを表示」の原文は「Display Documentation Next to Completion」なんですが、この場合"完了"ではなく、"補完"のほうが正しいのでしょうか?
(単純に"補完"と置き換えてもちょっとわかりにくい気がしますが…)

2008年12月8日月曜日

NetBeans 10周年記念Tシャツ頂きました

NetBeans 10周年を記念し行われた"NetBeans デカスロン"のTシャツが届きました

前はこんな感じです


後ろはこんな感じです


ボケボケで見づらいかと思いますが、雰囲気だけでも伝わればと思います

2008年12月6日土曜日

NetBeans 開発リズム向上大作戦 #1

WEB+DB PRESS Vol.43 の特集2に "Eclipse開発リズム向上大作戦"というものがありましたので、NetBeans ではどうなのかと思って調べてみました
なお、WEB+DB PRESS 発行元の技術評論社様に怒られたら、関連する記事は削除しますので、あらかじめご了承ください
環境は以下の通りとなっています

NetBeans IDE 6.5 (Build 200811100001)
Java: 1.6.0_07; Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM 1.6.0_07-b06-57
Mac OS X version 10.5.5 running on x86_64; SJIS; en (nb)

今回は簡単なプログラムを効率的に作成、実行する手順を紹介します
(元記事同様、Java Application 開発を前提としています)

1. プロジェクトの作成 ( ⌂⌘ + N )


NetBeans 起動後の画面にて、 "⌂⌘+N" を押します


プロジェクト選択画面から "Java > Java Application" を選択し、 "return" キーを押します


適当なプロジェクト名を入力、 "return" キーを押してプロジェクトの作成は終了です
(今回はプロジェクト名を "SampleProject" と入力し、また Main クラスは作成しないようしています)

2. クラスの作成 ( ⌘ + N )


プロジェクト作成後、 "⌘+N" を押し、クラス(ファイル)の新規作成を行います


カテゴリから "Java" 、ファイルタイプから "Java Class" を選択し、 "return" キーを押します


適当なクラス名、パッケージ名を入力し、 "return" キーを押し、クラスを作成します
(今回はクラス名を "SampleClass" としています)


プロジェクトツリー内に指定したパッケージ、クラスが作成されます


また、エディタのウィンドウには作成したクラスが開かれます

3. テンプレートによるコード補完





エディタにて、 "psvm" と入力し、 "tab" キーを押すと、 "main" メソッドに補完されます





"main" メソッド内でつづけて "sout" と入力し、 "tab" キーを押すと "System.out.println("");"へと補完されます

4. クラスの保存 ( ⌘ + S )




"Hello World" と入力、 "⌘ + S" を押してファイルを保存します
(変更が保存されると、ファイル名のタブから "*" が消えます)

5. メインプロジェクトの実行 ( F6 )


ファイル保存後、 "F6" キーを押すことでメインプロジェクトが実行されます
出力ウィンドウに先ほど入力した "Hello World" が表示されます

次回はその他のテンプレートやショートカットキーを紹介したいと思います

2008年11月20日木曜日

NetBeans IDE 6.5 リリース

NetBeans IDE 6.5 がリリースされました
ダウンロードはコチラからになっています
いつも通りにスプラッシュです
(正式版では"NetBeans 10 years"が復活しました)



今回のリリースで特筆すべきは日本語を含む、多言語版が同時リリースされたことです



その他にもいろいろと機能追加が行われています
詳しくはコチラのリリースノートを参照ください

また、上記画像でお気づきの方もいるかと思いますが、 Python サポートの Early Access 版が同時にリリースされています



6.5の新機能、Python サポートについては今後取り上げたいと思います
更に強力になった NetBeans 6.5 、是非お試しください

2008年11月19日水曜日

2 時間で学ぶ今月の Java ホットトピック (11月号)で話します

当日の当日にポストするのもどうかと思いますが、2 時間で学ぶ今月の Java ホットトピック (11月号) にて、「NetBeans 6.5 でワン・ツゥ・スリー」と題してお話させて頂きます
内容は、(上記案内文にもありますが) PHP サポート、Groovy サポート、JavaScript サポートを中心に話す予定です
参加者の方で、このブログを見ている方がいらっしゃるかは疑問ですが、かなりテンパるかと思います
何卒、宜しくお願い致します

2008年11月7日金曜日

Java Expert #03 のご紹介

Java Expert #03

大野さんからMLにて告知がありました通り、08年11月14日に技術評論社様より発売される「Java Expert #03」にて、「まるごと! NetBeans」と題し、NetBeans の特集が組まれることとなりました。
また今回、本特集のエントリー記事を書かせて頂きました。
皆様、何卒宜しくお願い致します。

2008年10月29日水曜日

NetBeans 6.5 RC2 リリース

先日RC1が出たばかりですが、本日RC2がリリースされました
今回は日本語などの、英語以外のバージョンも同時にリリースされています

恒例のスプラッシュはこんな感じです
(RC2では"NetBeans 10 years"がなくなってますね…)


MLでも流れましたが、リリーススケジュールが若干遅れ、正式版のリリースは11月22日となったようです。
クリティカルな問題等ありましたら、MLに投げて頂ければと思います

2008年10月22日水曜日

NetBeans 6.5 RC1 リリース

NetBeans 6.5 RC がリリースされました
リリース情報は英語ですが、コチラにあります

今回は残念ながら日本語版を含んだ、多言語版は同時リリースされなかったとのことですが、日本語化パックはコチラにてダウンロードできます
(ローカライズチームの皆様、お疲れさまです)
一覧の日付が最新のものを取得してください
Mac OS X 用は"_mac" と付いた zip ファイルになります。
適用方法はコチラを参照してください

毎度恒例のスプラッシュはこんな感じです
("NetBeans 10 years"って入ってますね)


また、過去に新機能紹介としてポストしたエントリーです
今後も新機能紹介記事は充実ていきたいと思います

また、動作や翻訳などで不具合や疑問に思うことがありましたら、ML等にご連絡頂ければと思います

[08/10/23 追記]
多言語版も無事リリースされました
コチラからダウンロードできます
ぜひ、お試し下さい

NetBeans で OOo アドオン開発 (2)

NetBeans で OOo アドオン開発
今回は実際に NetBeans を使い、開発を行います
前回の環境設定編はコチラになります

まずはメニューより「File > New Project」と選択し、新規プロジェクト作成ウィザードを開きます
プロジェクト選択画面にて「OpenOffice.org > OpenOffice.org アドオン」を選択し、「Next」をクリックします


次にプロジェクト名やプロジェクトの保存場所などを設定します
今回の例ではプロジェクト名を"DialogExampleAddon"、パッケージ名は"com.example"としています


設定後、「Next」ボタンをクリックします

次はユーザーコマンド定義を行います
ここではAddOn名、プロパティ名、アイコン、表示名を設定できます。


また、「言語を追加」ボタンをクリックすると、英語(en)以外の言語(日本語など)を表示名として設定することができます

最後にUI構造を作成します
ここでは先のコマンドを含んだメニューツリーなどの設定を行います


すべてのUIの設定が終わったら、「Finish」ボタンをクリックし,プロジェクトを作成します


プロジェクト作成後、いくつかの雛形ファイルが生成されます
そのうち、"com.example"パッケージ内の"DialogExampleAddon.java"というファイルを開きます

まず、フィールドにXToolkit型の変数m_xToolkitを追加します
private XToolkit m_xToolkit;

次にコンストラクタに、以下のコードを追加します
(コメント間が追加コードです)
public DialogExampleAddOn(XComponentContext context) throws Exception {
m_xContext = context;
// ココから追加分
m_xToolkit = (XToolkit) UnoRuntime.queryInterface(
XToolkit.class,
m_xContext.getServiceManager().createInstanceWithContext("com.sun.star.awt.Toolkit", m_xContext));
// ココまで追加分
}

コマンドを実行された時に実行されるdispatchメソッドには以下のように、メッセージボックスを表示する、showMessageBoxメソッドの呼び出しを記述します
(コメント間が追加コードです)
// com.sun.star.frame.XDispatch:
public void dispatch(com.sun.star.util.URL aURL,
com.sun.star.beans.PropertyValue[] aArguments) {
if (aURL.Protocol.compareTo("com.example.dialogexampleaddon:") == 0) {
if (aURL.Path.compareTo("ShowDialogCommand") == 0) {
// add your own code here
// ココから追加分
showMessageBox("Addon Example", "Hello! OOo Addon!!");
// ココまで追加分

return;
}
}
}

最後に、そのメッセージボックスを表示するshowMessageBoxメソッドを実装します
public void showMessageBox(String sTitle, String sMessage) {
if (null != m_xFrame && null != m_xToolkit) {
try {
// describe window properties.
WindowDescriptor aDescriptor = new WindowDescriptor();
aDescriptor.Type = WindowClass.MODALTOP;
aDescriptor.WindowServiceName = new String("infobox");
aDescriptor.ParentIndex = -1;
aDescriptor.Parent = (XWindowPeer) UnoRuntime.queryInterface(
XWindowPeer.class, m_xFrame.getContainerWindow());
aDescriptor.Bounds = new Rectangle(0, 0, 300, 200);
aDescriptor.WindowAttributes = WindowAttribute.BORDER | WindowAttribute.MOVEABLE | WindowAttribute.CLOSEABLE;
XWindowPeer xPeer = m_xToolkit.createWindow(aDescriptor);
if (null != xPeer) {
XMessageBox xMsgBox = (XMessageBox) UnoRuntime.queryInterface(
XMessageBox.class, xPeer);
if (null != xMsgBox) {
xMsgBox.setCaptionText(sTitle);
xMsgBox.setMessageText(sMessage);
xMsgBox.execute();
}
}
} catch (IllegalArgumentException ex) {
Logger.getLogger(DialogExampleAddOn.class.getName()).log(Level.SEVERE, null, ex);
}
}

}

以上でコマンド実行時にダイアログボックスを表示する仕組みは実装できました
では、実際に動作させます
プロジェクトを右クリックし、表示されるメニューより「OpenOffice.orgで拡張を配備して実行」をクリックします


OpenOffice.orgが起動し、拡張機能マネージャウィンドウにて、先のAddOnをインストールしてよいかの確認ダイアログが表示されます


「はい」をクリックし、インストールを行います
無事インストールが完了すると以下のように表示されます


インストール後、適当な文書を作成し、メニューから作成したメニュー名を選択すると以下のようにダイアログが表示されます


ざっと、ダイアログを表示するだけのAddOnでしたが、NetBeans の OpenOffice API プラグインが面倒な部分をほぼ雛形として作ってくれるので、かなり楽に作成できたかと思います
(探し方が悪いのでしょうが)OOo SDK に関する資料が少なかったため、とっかかりが大変でした
(実際には SDK 同梱のドキュメントにて作成したのですが、日本語のドキュメントがやはりほしいところです)

OOo AddOn 開発する際には、是非 NetBeans と OpenOffice API プラグインをお試し下さい

2008年10月19日日曜日

NetBeans で OOo アドオン開発 (1)

先日10月14日(日本語版は15日)に OpenOffice.org 3.0.0 の正式版がリリースされました
3.0より、Mac OS X がサポートされ、X11ではなく、Aqua 環境ネイティブのアプリケーションとして動作するようになりました
(詳しくはコチラを参照)
これを記念して、NetBeans の OpenOffice API プラグインを利用したアドオン開発を紹介したいと思います
(ダイアログを出す程度ですが…)

今回は環境設定について説明します
(記述コード量がそれなりにあるので、内容を分割しました)
[08/10/23追記]
(開発編はコチラです)

まずは OpenOffice 本体SDK をダウンロードします
なお、10月19日現在では 3.0.0 に対応する正式版の SDK はリリースされていませんので、RC 版を使用します


ダウンロードイメージを展開後、"OpenOffice.org3.0_SDK"ディレクトリをホームディレクトリ($HOME)以下にコピーします
ディレクトリ内の"setsdkenv_unix"ファイルをダブルクリックすると、コンソールが開き、SDK用の環境設定が行われます

次に NetBeans の設定を行います
(今回は NetBeans 6.5 Beta 英語版を使用しています)
「Tools > Plugins」を選択し、Pluginsウィンドウを開きます
「Available Plugins」タブ内のプラグインカタログリストから「OpenOffice.org API Plugin」を選択し、インストールします


インストール後、「環境設定」にて、先にインストールした本体と SDK のパスを設定します


以上でアドオン開発のための設定は完了です
次回、実際に NetBeans を使用した開発を紹介したいと思います

2008年10月16日木曜日

祝!! NetBeans 10周年



NetBeans プロジェクトが始まって、10周年とのことです
開発主メンバーを含め、多くの関係者のみなさま、おめでとうございます
10周年に関しましては、コチラのページに詳細があります

10周年を記念するバージョンの6.5に関してですが、11月中旬のリリースが予定されています
今回はなんと、日本語版を含む多言語版も同時リリース予定と発表されています
(翻訳グループの皆様、本当にお疲れさまです)
動作、翻訳不具合含め、皆様からのフィードバック、宜しくお願い致します

[08/10/19追記]

先日買ったiPod touchの壁紙を変えてみました
完全な自己満足!!

2008年10月5日日曜日

NetBeans 6.5 動作レポート募集中

MLでも流れましたが,只今NetBeans 6.5 動作レポートを募集しております

NetBeans Wikiにて受け付けております
書き方はコチラにまとまっています
基本的にはテンプレートの指示に従って入力したら完成します
(アカウントをお持ちでない方は事前に作成する必要がありますが…)

使用した感想や要望など、なんでも構いませんので書いて頂ければとおもいます

2008年9月20日土曜日

NetBeans 6.5 + CakePHP で Web アプリケーション開発 (3)

NetBeans 6.5 を使った CakePHP の開発を紹介します
その他の記事については以下を参照してください

NetBeans 6.5 + CakePHP で Web アプリケーション開発 (1)
NetBeans 6.5 + CakePHP で Web アプリケーション開発 (2)

"A.9. Posts の追加"では記事の追加機能を実装します
コントローラの"posts_controller.php "にadd()アクションを追加します


"A.10. データバリデーション"では追加用のビューを作成し、入力値判定の処理を実装します
"/app/views/posts/"以下に"add.thtml"を作成します


モデルの"post.php"にバリデーション処理を追加します


"A.11. Posts の削除"にて記事の削除機能を実装します
コントローラの"posts_controller.php"にdelete()アクションを追加します


そして、ビューの"index.thtml"に追加、削除のリンクを加えます


"A.12. Posts の編集"で編集機能を実装します
コントローラの"posts_controller.php"にedit()アクションを追加します


"/app/views/posts/"以下にビューとして新たに"edit.thtml"を作成します


そして、ビューの"index.thtml"に追加、削除のリンクを加えます


以上で、チュートリアルで実装される機能の作成は終了です

"A.13. Routes(ルート)"では最後にWelcomeページではなく、作成したblog機能に遷移するよう修正します
"/app/config/"以下にある"routes.php"を以下のように修正します


そして、再度プロジェクトを実行します
プロジェクトを右クリック、表示されるメニューから「Run」を選択し、ブラウザを開きます

作成したブログアプリケーションが表示されます


追加や編集、削除などの各機能が動作するか確認してください
また、処理毎にデータベースのデータが更新されていることも確認できます

以上、チュートリアルに沿ってですが、簡単なWebアプリケーションを作ってみました
本来の開発ではより規模の大きなアプリケーションを作成しますが、基本はビュー、アクションの作成とコントローラの修正の繰り返しです
NetBeans の PHP サポートの各機能を使うことで効率的な開発ができるかと思います
また、将来的にフレームワークとして CakePHPがサポートされれば、より使いやすいものになるかと思います
ぜひ、この PHP サポートをお試し下さい
サポートフレームワークの投票も宜しくお願い致します
(詳しくは、id:yandod さんのblogにありますので、そちらを参照してください)