2010年11月24日水曜日

NetBeans 7.0 で Git サポート(予定)

次期バージョンの NetBeanns 7.0(2011年3月リリース予定)にて、標準機能として Git サポートをするかもしれないとのことです
元ネタは NetBeans Wiki 、および、 NetBeans for PHP のコチラコチラの記事です
Git が加わりますと、 NetBeans としては CVS 、 Subversion 、 Mercurialと合わせて4つのバージョン管理システムに対応することとなります(ローカル履歴は省略しています)
現在も非公式プラグインの nbgit にて Git の使用は可能ですが、標準機能としてサポートされるのは嬉しい限りです

Git サポートプラグインは現在、開発者向けのアップデートセンターで配布されています
(開発者向けのアップデートセンターは、リリース版の6.9.1や今回リリースされた 7.0 Beta でも利用可能ですが、その他の開発版のアップデートなども含まれるため、環境が壊れる、または不安定になる可能性が高いため、お勧めしません)

今回はデイリービルド版の NetBeans Dev 201011180001 を使って試してみました
※nbgit が既にインストールされている環境では正しく動かないようなのでご注意下さい
まずは、メニューより「ツール > プラグイン」と選択し、「プラグイン」ウィンドウを表示します
次に「使用可能なプラグイン」タグを選択し、「検索」テキストボックス内に、"Git"と入力します
(大文字、小文字は関係ないようなので、"git"、"GIT"などでも構わないようです)


パッケージの候補が出てきますので、チェックボックスを選択し、ウィンドウ下部の「インストール」ボタンをクリックします
インストールはウィザードの指示に従えば、すぐに完了します
完了後、再起動のダイアログが表示されますので、 NetBeans の再起動を行います

再起動後、メニューに「チーム > Git」と表示されていれば、インストール成功です


2010年11月24日現在では、機能は "Initialize" と「オプション」画面しかありません
メニューより「Initialize」を選択すると、下記のようなダイアログが表示され、ローカルリポジトリを作成することができます


「オプション」は以下のようになっています


現時点はプランの M3 の段階ですので、リポジトリのクローンやチェックアウトなどは実装されていませんが(それらは次リリースの M4 で実装予定)、なんとか NetBeans 7.0 正式リリースと Git サポートのリリースタイミングが合えばと思っています
今後も進捗がありましたら、お伝えしていきたいと思います

2010年11月20日土曜日

NetBeans IDE 7.0 Beta リリース

NetBeans IDE 7.0 Beta がリリースされました
ダウンロードはコチラからできるようになっております
具体的な新機能等は上記リリース情報、 Wiki 、または片貝さんのエントリを参照下さい

M1、M2は触る機会が少なかったので、 Beta ではいろいろと試してみたいとおもいます
(ただ、(昔よりは楽になったとはいえ) WebLogic Server や Oracle Database をサクッとお試しとは行かないですが…)

恒例のスプラッシュですが、 6.8 以降のデザインから変わりました


青が主体なのは同じですが、以前の文字の配置等は 6.5 のときに戻ったような感じです
ちなみに、以下が 6.5 のスプラッシュ画面です
(個人的には 6.5 が一番好きでした)


NetBeans IDE 7.0 の正式リリースは2011年03月の予定となっています
不具合等お気づきの点がありましたら、 ML へのご連絡頂ければと思います

2010年11月18日木曜日

Scala 2.8.1 リリース

公式に発表されて、だいぶ時間が経ってますが、Scala 2.8.1 正式版がリリースされました
今回から Macports ではなく、Homebrew でのパターンとなります
"brew outdated" を実行すると、下記のように 2.8.1 のパッケージが準備されていることが確認できます

$ brew outdated
scala (2.8.0 < 2.8.1)

あとは、これをインストールするだけとなります

$ brew install scala

インストール後のバージョン情報は下記のようになっています
(Macports と違い、2.7系、2.8系が別々にはなっていません)

$ scala -version
Scala code runner version 2.8.1.final -- Copyright 2002-2010, LAMP/EPFL

2010年11月17日水曜日

MacPorts から Homebrew へ移りました

HDD の乗せ換えで OS 丸ごとクリーンインストールしたことを契機に、長年お世話になった MacPorts から Homebrew に移ることにしました

MacPorts 自体は管理しているパッケージも豊富、動作も速く、申し分ないのですが、唯一不満なのは Mac に標準で入っている(MacPorts の管理外の)アプリケーションを考慮せずに、新たにインストールする点です
(例えば、 Mac にはデフォルトで perl 5.10 がインストールされていますが、 MacPorts でインストールするパッケージが perl に依存するものである場合、デフォルトのそれではなく、依存パッケージとして新規に perl をインストールしようとします)

ということで、その不満を解消してくれる Homebrew の導入に踏み切りました
※Homebrew も管理パッケージがまだまだ少ないなど、全く不満がないわけではないので、インストールされる際は、各々のメリット、デメリットを考慮の上、お試しください

インストール前に下記のような条件があります
(原文はココで、注釈は端折ってますので、気になる方は原文を参照下さい)

・CPU が Intel な Mac であること
・OS は 10.5 Leopard か、それ以上であること
・X11 込みの XCode
Java Developer Update

Java Developer Update は特に、Apple リリースの "1.6.0_22 JRE update" をインストール、使用している場合は必ずインストールすることをお勧めします(cmake 等のインストールでコケます)
Apple Developer から最新の Developer Package (2010年11月17日時点では "Java for Mac OS X 10.6 Update 3 Developer Package") をダウンロードし、インストールして下さい
また、上記公式の注釈には(言うまでもないからか)記述がないのですが、インターネットへの接続が必要です

以上の条件が満たせたら、実際に Homebrew をインストールしてみます
インストールは至って簡単で、下記コマンドで完了します
※インストール中、管理者( sudo )のパスワードを求められるので、入力してください

$ ruby -e "$(curl -fsSL https://gist.github.com/raw/323731/install_homebrew.rb)"

Homebrew は "/usr/local" 以下に自身とパッケージをインストールするので、 PATH を通します
".bash_profile" など適当なファイルに下記を記述してください

export PATH=/usr/local/sbin:/usr/local/bin:$PATH

PATH を反映後、 "brew -v " コマンドを実行し、インストールが正常に行われているかを確認します
下記のようにバージョン番号が表示されたら正常に完了しています
(2010年11月17日時点では最新バージョンは 0.7.1 です)

$ brew -v
0.7.1

次に、パッケージ( homebrew では fomula と呼んでいますが、今回はパッケージで表記を統一させていただきます)のインストールを行います
下記コマンドにてパッケージのインストールを行います

$ brew install [インストールしたいパッケージ名]

"cmake" をインストールしたい場合は、下記のようになります

$ brew install cmake

対応しているパッケージを検索する場合は下記のとおりです

$ brew search [検索したいパッケージ名(の一部)]

"make" という名前が含まれるパッケージを検索したい場合は、下記のようになります
(実行結果も併せて記載します)

$ brew search make
cmake colormake makensis o-make premake smake

Homebrew 自身(と管理パッケージ情報)の更新は下記のようになります

$ brew update

インストール済みのパッケージが(管理パッケージにて)最新版かどうかの確認は下記のコマンドを使用します

$ brew outdated

アップグレードする際は、インストールと同様に "brew install [パッケージ名]" コマンドで可能です
※古いパッケージを一括でアップグレードする方法をご存知の方がいましたら、コメントいただけると助かります

以上、簡単ですが、 Homebrew の使い方になります
自分でパッケージを作るのも簡単なようなので、機会があれば挑戦したいと思います

2010年11月16日火曜日

Ubuntu 10.04 に Bazaar をインストールする

1ヶ月以上間があいての、久々のポストです

【11月18日追記】
Bazaar のスペル間違ってました
申し訳ありません
(誤)Bazzar→(正)Bazaarです
(記事のURLは作成時に決まるので、bazzarのままです)
ubuntu primer さん、ご指摘ありがとうございます

今回は、Ubuntu 10.04 に Bazaar をインストールする方法です
ざっと調べた限り、 NetBeans 用プラグインはありませんでした
(それらしきプロジェクトは sourceforge.net 上で見つけたのですが、活動しているかは不明でした)

今回は apt を利用して、パッケージのインストールを行います
デフォルトでも 2.1 系の Bazaar インストールは可能ですので、このバージョンで問題ない場合は、サクッと "sudo apt-get install bzr" とするとインストール完了です
しかし、最新の安定版は(2010年11月16日現在) 2.2 系ですので、こちらをインストールしたい場合はリポジトリの登録が必要になります
※以降は、公式リポジトリ以外のリポジトリを追加しますので、実行する際は自己責任にてお願いいたします

まず、リポジトリリストにリポジトリを追加します
"/etc/apt/sources.list" ファイル、または "/etc/apt/sources.list.d" ディレクトリ以下に適当なファイル名でファイルを作成し、リポジトリ情報を記述します
なお、今回の例では "/etc/apt/sources.list.d" ディレクトリ以下に "launchpad.list" という名前を作成しました

ファイルに記述した内容は以下のとおりです
("/etc/apt/sources.list" ファイルを編集する場合は既存にあるリポジトリの最終行に追記、"/etc/apt/sources.list.d" ディレクトリ以下に新規ファイルを作成した場合はそのまま記述ください)

deb http://ppa.launchpad.net/bzr/ppa/ubuntu lucid main
deb-src http://ppa.launchpad.net/bzr/ppa/ubuntu lucid main

なお、"lucid" の部分を各 Ubuntu のバージョンに併せて適時変更頂ければ、その他のバージョンでも対応できるかと思います

次に "sudo apt-get update" を実行し、パッケージ情報をサーバから取得します
取得後、最後に下記のような警告メッセージが表示されるとおもいます

$ sudo apt-get update
無視 file: binary/ Release.gpg
(中略)
W: GPG error: http://ppa.launchpad.net lucid Release: 公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした: NO_PUBKEY D702BF6B8C6C1EFD

警告を出さないようにするため、以下のコマンドを実行し、公開鍵を登録します
登録する鍵の ID は、警告の中の最後の "NO_PUBKEY" につづく文字列 "D702BF6B8C6C1EFD" になります
※この文字列は、リポジトリ毎に異なりますので、lucid(10.04) 以外のバージョンのリポジトリを使うときは読み替えてください

$ sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys D702BF6B8C6C1EFD

再度、 "sudo apt-get update" を実行し、警告がでないことを確認してください
以上でリポジトリの登録が終わりになります
以降の処理は通常の Bazaar パッケージのインストールと同じです
(既に Ubuntu のリポジトリからインストール済みの場合はアップグレード( "sudo apt-get upgrade" )してください)
"bzr --version" コマンドで最新版の 2.2 系がインストールされていることが確認できるかと思います

$ sudo apt-get install bzr
(中略)
$ bzr --version
Bazaar (bzr) 2.2.1
(後略)