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2009年12月13日日曜日

NetBeans IDE 6.9 について

先日、 6.8 が出たばかりですが、 6.9 の新機能案についてです

Web 周りのみですが、コチラにいくつか書かれています
※以降はあくまで案であり、実現されないもの、次バージョンに見送られるものがあるかと思いますので、ご注意ください

一番項目数が多いのが CSS/HTML/JavaScript 関連の新機能・機能追加案です
要望の多い HTML5 や CSS3 のサポートなどを中心に改善されていくかと思われます

また、(活発な PHP サポートグループのブログにもありましたが) NetBeans と Firefox (firebug) との統合、 "Web Profile part of JEE" の "Cloud/virtual image deployment" 、 "Oracle components (ADF)" や "Groovy and Grails" の "AppEngine, GWT plugins support" など興味深い項目が並んでいます

個人的には "Terminal emulator" に期待しており、何かとターミナルを立ち上げることが多いので、 NetBeans 側でできればと思っています
(この機能、結構前から NetBeans のソースコードにはそれらしい名前 ("lib.terminalemulator") があったので、ずっと期待して待っていました)

リリーススケジュールなどもまだ発表されていませんが(09年12月13日現在)、毎回マイナーバージョンアップらしからぬ盛りだくさんの機能が追加されますので、次回も Java EE 6 サポートのブラッシュアップのみといったことにはならないように思います
(そして、 API 周りも大幅に手が入るんだろうなと)

その他、新機能に関してご要望等がありましたら、メーリングリストに投げて頂ければと思います

2009年7月1日水曜日

NetBeans IDE で Google App Engine for Java (4)

NetBeans での Google App Engine for Java(以下、GAEj) 用アプリケーションの開発についての4回目です
今回は GAEj 用プラグインの設定、使用についてを紹介致します

プラグインを使用しない場合については、以下を参照ください

NetBeans IDE で Google App Engine for Java (1)
NetBeans IDE で Google App Engine for Java (2)

また、インストールについては以下を参照ください

NetBeans IDE で Google App Engine for Java (3)

なお、プラグインにつきましては、現在開発中であること、また公式のものではありませんので、利用の際は自己責任にてお願い致します
また、今後主要機能も含め変更がある可能性もあり、記述内容と異なる可能性がありますので、ご注意ください

インストールが完了しましたので、次にサーバを登録します
(サーバー登録が App Engine SDK までのパス設定を兼ねます)

「サービス」タブをクリックし、「サーバー」ツリーを右クリックします


表示されたメニューから「サーバーを追加...」を選択し、「サーバーインスタンスを追加」ウィンドウを表示します

サーバーのリストから「Google App Engine」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします

次に SDK インストール先を指定し、「次へ」ボタンをクリックします


最後に HTTP ポートと デバッグ用のポートを設定し、「完了」ボタンをクリックします
(今回はデフォルト値のままで設定しています)


設定が完了すると、サーバーツリー内に Google App Engine 用の DevServer が表示されます


以上で、プラグインの設定ができましたので、実際にプロジェクトを作ってみます
メニューより「ファイル > 新規プロジェクト...」と選択し、「新規プロジェクト」ウィンドウを開きます
「カテゴリ」から「Java Web」、「プロジェクト」から「Web アプリケーション」を選択し、通常の Web アプリケーションとしてアプリケーションが可能になります
※このときに、「サーバー」に「Google App Engine」を選択します


今回は、プラグインを使用しなかった場合と同様にサンプルの GuestBook を使用してみます
「カテゴリ」から「サンプル > Google App Engine」、「プロジェクト」から「Google App Engine」を選択します


次にプロジェクトを生成する場所を決めます
(このとき、プロジェクト名は変更できないようです)


プロジェクトが作成できたら、右クリックにて表示されるメニューから「実行」を選択します


選択後、ビルド、サーバーの起動が行われ、ブラウザに GuestBook アプリケーションが表示されます


デバッグについては同様に、メニューから「デバッグ」を選択します
プラグインを使用しなかった場合と異なり、今回はアタッチすることなく(通常の Java Web アプリケーション開発と同様)デバッグすることが可能です

最後に、GAEj のアップロードですが、プロジェクト右クリック時のメニューには存在するのですが、まだ未実装のようで、実行してもエラーとなります
(アプリケーション ID がないためのエラーのようですが、確認する限りはそれを設定する箇所がないようです)


以上のように、プラグインを使用しなかった場合と比較すると、 Java Web アプリケーション開発にて提供される機能がそのまま活用できるという大きな魅力があります
しかし、肝心のアップロード機能や、Google App Engine で使用可能な クラス(ホワイトリスト)以外のクラスを使用した場合の警告など、その他の IDE のプラグインにて実現されている機能はまだ未実装です

まだまだ荒削りな部分も多く、また内部のコードも混沌としているのですが、今後が楽しみなプロジェクトではあると思います
(現時点ではまだ、とても本家プラグインや IntelliJ IDEA のそれの足下にも及んでいませんので、乗り換えはおすすめできませんが…)

2009年6月29日月曜日

NetBeans IDE で Google App Engine for Java (3)

NetBeans での Google App Engine for Java(以下、GAEj) 用アプリケーションの開発についての3回目です
今回は GAEj 用プラグインについてを紹介致します
(Geertjan に先に紹介されてしまいましたが…)
無駄に長くなりそうなので、今回はインストール編です

プラグインを使用しない場合については、以下を参照ください

NetBeans IDE で Google App Engine for Java (1)
NetBeans IDE で Google App Engine for Java (2)

なお、プラグインにつきましては、現在開発中であること、また公式のものではありませんので、利用の際は自己責任にてお願い致します
また、今後主要機能も含め変更がある可能性もあり、記述内容と異なる可能性がありますので、ご注意ください

本プラグインは Project Kenai という、 Sun のプロジェクトホスティングプラットフォームにて開発されており、リリースパッケージはまだ公開されていないため、ソースコードをダウンロードし、ビルドする必要があります]

NetBeans 6.7 の Kenai サポートを利用し、ソースコードをダウンロードします
(ログインを求められますが、ログインしなくてもダウンロードは可能です)
メニューより、「チーム > Kenai > Kenai からソースを取得...」を選択します


「Kenai からソースを取得」ウィンドウが表示されるので、「Kenai リポジトリ」の「参照...」ボタンをクリックします


「Kenai プロジェクトを開く」ウィンドウが表示されるので、「検索」入力フィールドに "google appengine" と入力し、「検索」ボタンをクリックします

画面中央に検索結果リストが表示されるので、その中から「NetBeans support for Google App Engine」を選択し、「了解」ボタンをクリックします

「ローカルフォルダ」にダウンロード先のフォルダを入力し、「Kenai から取得」ボタンをクリックします


ソースコードのダウンロード(チェックアウト)が終わると、以下のダイアログが表示されるので「プロジェクトを開く...」をクリックします


つづいて、「開いてるプロジェクト」ウィンドウが開くので、プロジェクトを選択し、「開く」ボタンをクリックします


「プロジェクト」タブに開いたプロジェクトが表示されるので、それを右クリックし、表示されるメニューから「NBM を作成」を選択します


メニューより「ツール > プラグイン」を選択すると、「プラグイン」ウィンドウが表示されるので、「ダウンロード済み」タブをクリックします

ウィンドウ左上の「プラグインの追加...」ボタンをクリックします

ファイル選択ダイアログにて、プロジェクトフォルダ内の "build/updates" フォルダ以下へ移動し、 NBM ファイル(*.nbm)を選択します


5つのモジュールが選択された状態になったら、「インストール」ボタンをクリックします


未署名のプラグインですので、途中警告がでますが、「はい」をクリックします


以下のように正常に完了したメッセージが表示されるので、「完了」ボタンをクリックします


インストールが完了後、「サーバー」タブを開くと、Google App Engine のアイコンが表示されているのを確認してください
【06/30 訂正】
インストール直後にはアイコンは表示されません
(サーバの登録は次回書きます)

以上で、インストールは完了になります
次回は設定と実際の使用について書きたいと思います

2009年6月15日月曜日

NetBeans IDE で Google App Engine for Java (2)

NetBeans での Google App Engine for Java(以下、GAEj) 用アプリケーションの開発についての2回目です
前回はコチラになります
(ずいぶん間が空いていますが…)

今回はフリーフォームプロジェクトでの開発(デバッグ)についてです
(分量が多くなったので、プラグインについては次回に分けます)

例では、 以下の環境にて説明を行います
※ 前回とは NetBeans のバージョンが異なりますが、作業内容には差異はありません

・NetBeans IDE RC2
・Java: 1.6.0_13
・appengine-java-sdk-1.2.1

前回、SDK 同梱の guestbook を利用しましたが、既存の build.xml にはデバッグのための記述(ターゲット)がありません
そこで、 build.xml に下記の内容を追記します

<target name="debug" depends="datanucleusenhance"
description="Launches dev_appserver with remote debugging enabled">
<dev_appserver war="war">
<options>
<arg value="--jvm_flag=-Xdebug"/>
<arg value="--jvm_flag=-Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y,suspend=y,address=5005"/>
</options>
</dev_appserver>
</target>

今回の例では、デバッグ用のポートとして 5005 を使用していますが、必要に応じて、 "address=" の箇所を変更してください
追記後、プロジェクトを右クリックし、表示されるメニューから「プロパティ」を選択します



表示されたプロジェクトプロパティウィンドウの「カテゴリ」より「構築と実行」を選択します


「プロジェクトをテスト」項目のリストから先ほど追加した「debug」を選択します


選択後、「了解」ボタンを押して設定を反映します
再度プロジェクトを右クリックし、表示されるメニューから「テスト」を選択します
(事前に任意の場所にブレイクポイントを設定していると、すぐに処理の停止ができます)


次にメニューより「デバッグ > デバッガを接続...」と選択し、接続ウィンドウを表示します


ウィンドウ中の各項目のリストは以下のように選択してください

・デバッガ … Java デバッガ(JPDA)
・コネクタ … SocketAttach(ソケットでその他の VM に接続します)
・ホスト … localhost
・ポート … 5005
(上記の build.xml に記述したポート番号を設定してください)

「了解」をクリックすると、デバッガが接続し、デバッグを行うことができます


以上で、フリーフォームプロジェクトでの開発の説明となります
新規でプロジェクトを作成する場合は、例で使った guestbook と同じ demo ディレクトリ内にある new_project_template をコピーして使用するのがいいかと思います
(デバッグ処理もあらかじめ記述されています)

次回は NetBeans 用プラグインを使用した開発を紹介したいと思います

2009年5月31日日曜日

NetBeans IDE で Google App Engine for Java (1)

誰も書いていないようなので書いてみます
NetBeans での Google App Engine for Java(以下、GAEj) 用アプリケーションの開発についてです
元ネタはココココです

09年5月31日現在、 Eclipse や IntelliJ IDEA 用の GAEj サポートプラグインが公開されていますが、残念ながら NetBeans 用はありません
(正確には開発中なのですが、詳細は次回書きたいと思います)
しかし、 NetBeans のビルドが Ant ベースなので、 GAEj の配布パッケージ内に含まれる build.xml を組み込んで実行することができます

今回の例では、 以下の環境にて説明を行います

・NetBeans IDE Dev (Build 200905280201)
・Java: 1.6.0_13
・appengine-java-sdk-1.2.1

また、説明は Google App Engine SDK for Java に含まれているデモアプリケーションの Guestbook を使用して行います
SDK 内の demos/guestbook を任意の場所にコピーしてください

1. プロジェクトの作成

メニューより「ファイル > 新規プロジェクト」と選択し、新規プロジェクト作成ウィザードを開きます

2. プロジェクトの選択

「カテゴリ」リストは「Java Web」、「プロジェクト」リストは「Web 自由形式アプリケーション」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします

3. 名前と場所

「場所」は事前にコピーしていた guestbook ディレクトリに設定します
その他の項目は、「場所」設定後に自動で設定されるかと思います
内容を確認し、「次へ」ボタンをクリックします

4. 構築と実行のアクション

ここでは設定値はデフォルトのまま変更せず、「次へ」ボタンをクリックします

5. Web ソース

ここも設定値はデフォルトのまま変更せず、「次へ」ボタンをクリックします

6. ソースパッケージフォルダ

ここも設定値はデフォルトのまま変更せず、「次へ」ボタンをクリックします

7. Java ソースのクラスパス

「Jar/フォルダを追加」ボタンをクリックし、SDK ディレクトリ以下にある下記ファイルを指定します
・lib/user/appengine-api-1.0-sdk-1.2.1.jar
・lib/user/orm/datanucleus-appengine-1.0.1.final.jar
・lib/user/orm/datanucleus-core-1.1.0.jar
・lib/user/orm/datanucleus-jpa-1.1.0.jar
・lib/user/orm/geronimo-jpa_3.0_spec-1.1.1.jar
・lib/user/orm/geronimo-jta_1.1_spec-1.1.1.jar
・lib/user/orm/jdo2-api-2.3-SNAPSHOT.jar
・lib/shared/geronimo-el_1.0_spec-1.0.1.jar
・lib/shared/geronimo-jsp_2.1_spec-1.0.1.jar
・lib/shared/geronimo-servlet_2.5_spec-1.2.jar
設定後、「完了」ボタンをクリックします

8. build.xml の修正
プロジェクト作成後、プロジェクトウィンドウ内に Guestbook プロジェクトが表示されるので、ツリーを展開し、 build.xml をダブルクリックして開きます

ファイル2行目の propertiy 要素の location 属性値(デフォルトでは"../..")を、 appengine-java-sdk のインストールディレクトリの絶対パスに設定し、保存します


9. 実行
プロジェクトのアイコンを右クリックし、表示されるメニュー内から「実行」を選択します

「出力」ウィンドウに開発用サーバ起動のログなどが表示されます

"The server is running at http://localhost:8080/" と表示されたら、ブラウザにて "http://localhost:8080/" へアクセスしてください

Guestbook アプリケーションが表示されるかと思います
(サーバを停止するには出力ウィンドウの停止ボタンで可能かと思いますが、停止しない場合はプロセスを Kill してください)

以上が実行までの手順となります
次回はデバッグについてと、現在 Kenai 上で開発されている NetBeans 用 Google App Engine サポートプラグインの紹介をしたいと思います