2009年6月15日月曜日

NetBeans IDE で Google App Engine for Java (2)

NetBeans での Google App Engine for Java(以下、GAEj) 用アプリケーションの開発についての2回目です
前回はコチラになります
(ずいぶん間が空いていますが…)

今回はフリーフォームプロジェクトでの開発(デバッグ)についてです
(分量が多くなったので、プラグインについては次回に分けます)

例では、 以下の環境にて説明を行います
※ 前回とは NetBeans のバージョンが異なりますが、作業内容には差異はありません

・NetBeans IDE RC2
・Java: 1.6.0_13
・appengine-java-sdk-1.2.1

前回、SDK 同梱の guestbook を利用しましたが、既存の build.xml にはデバッグのための記述(ターゲット)がありません
そこで、 build.xml に下記の内容を追記します

<target name="debug" depends="datanucleusenhance"
description="Launches dev_appserver with remote debugging enabled">
<dev_appserver war="war">
<options>
<arg value="--jvm_flag=-Xdebug"/>
<arg value="--jvm_flag=-Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y,suspend=y,address=5005"/>
</options>
</dev_appserver>
</target>

今回の例では、デバッグ用のポートとして 5005 を使用していますが、必要に応じて、 "address=" の箇所を変更してください
追記後、プロジェクトを右クリックし、表示されるメニューから「プロパティ」を選択します



表示されたプロジェクトプロパティウィンドウの「カテゴリ」より「構築と実行」を選択します


「プロジェクトをテスト」項目のリストから先ほど追加した「debug」を選択します


選択後、「了解」ボタンを押して設定を反映します
再度プロジェクトを右クリックし、表示されるメニューから「テスト」を選択します
(事前に任意の場所にブレイクポイントを設定していると、すぐに処理の停止ができます)


次にメニューより「デバッグ > デバッガを接続...」と選択し、接続ウィンドウを表示します


ウィンドウ中の各項目のリストは以下のように選択してください

・デバッガ … Java デバッガ(JPDA)
・コネクタ … SocketAttach(ソケットでその他の VM に接続します)
・ホスト … localhost
・ポート … 5005
(上記の build.xml に記述したポート番号を設定してください)

「了解」をクリックすると、デバッガが接続し、デバッグを行うことができます


以上で、フリーフォームプロジェクトでの開発の説明となります
新規でプロジェクトを作成する場合は、例で使った guestbook と同じ demo ディレクトリ内にある new_project_template をコピーして使用するのがいいかと思います
(デバッグ処理もあらかじめ記述されています)

次回は NetBeans 用プラグインを使用した開発を紹介したいと思います

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